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「敵を知り、己を知る!」

「敵を知り、己を知る!」

4月を迎えました。桜もこれから満開を迎える時期です。いよいよ新学年が始まります。特に受験生は気持ちを新たにスタートし、入試に向けた準備にとりかかりましょう!!

さて、福岡県でも公立高校の入試問題の分析が行われています。ネッツも入試分析報告会でお伝えしましたが、もう一度おさらいします。来年の受験生の一助となれば幸いです。

今年も約1万5千人が受験しましたが、受験生の約30%が特色化選抜で推薦の22%を合わせると55%を占めるため、大学受験の総合型・推薦型受験より多いことになります。そのため、一般受験での実質倍率が非常に高くなる高校もありました。(過去のブログで紹介)

ここで新中学3年生にとっては、あと本番まで10か月になります。もう受験戦争の真只中にいることを自覚しましょう。そこで受験戦争に勝つためには「敵を知る!」ことです。もう少し深堀りすると、「敵を知り、己を知る!」です。入試問題を知ることが大事です。

そこで、今年の問題を分析すると、難易度は例年並みのようです。もちろん新カリキュラムに則った問題ですので、思考や判断、表現力を問われる問題が出題されました。大まかな傾向を各科目お話しします。

英語は配点、形式ともに例年通りです。日常生活や社会的な話題を理解したうえで伝えることができる力を問われる問題でした。大問2ではタブレットでの文章のまとめやメッセージのやり取りなど、実生活での言語活動を想定した形式での出題でした。大問4の英作文は昨年までは問題に対する自分の意見を書くだけで良かったのですが、今回は会話文を読み取り,正しく状況を把握しないと解答できない問題でした。

国語は言語の知識や文章の内容を捉えて表現する問題まで多種多様な出題でした。条件作文では昨年同様、自分の知識や経験と結び付けて書くことが条件でした。体験をいかに文章に盛り込められるかがポイントになります。

社会は社会的な見方、考え方を働かせて課題解決に向けた力を試す問題で、SDGsの問題が取り上げられておりました。少なくなったとはいえ記述問題が多く、語句指定はもちろん、資料も複数使った説明を問われています。選択問題は消去法を使うと答えがでる問題も目立っていました。

数学は思考も多面的に見る問題や作図の根拠となる図形の性質や逆の発想を用いて考察する問題がありました。早めの学習でカリキュラムを終わらせて、融合問題対策をすると高得点が望めます。

最後に理科ですが、日常生活と関連付けて考える問題や会話の流れを読み取って考察する問題も多く出されています。複雑そうな問題も余計なものを省いて必要な情報のみに絞り込めば解ける問題が多いです。また、実験におけるその実験の目的、内容、仮説と結果にまとめることが得点につながるようです。

いずれにせよ5科目総合点で競われるので、まずは入試問題を解いて「敵を知る」。そして、自分には何が必要なのか、不足しているものは何か見極めて対策を練ることが重要です。まさに「敵を知り、己を知る!」ということになります。いいスタートを切れるように頑張りましょう。