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「感心より尊敬!!」

「感心より尊敬!!」

4月も終わりに近づき、ゴールデンウィークを迎えようとしています。年度が変わり、始業式や入学式等が終わり、新しい学校生活を迎えた方々も、一段落ついたところだと思います。 

ここ東京も、桜が散り、初夏になりつつありますが、依然として寒暖の差が激しい毎日ですから、健康管理には十分な注意が必要です。特に小学生は風邪をひかないように、手洗いうがいはもちろん、季節の変わり目でもありますので、体調不良にならないように、しっかりとした睡眠も必要です。

そんな中、教室でロボットプログラミングの授業で、小学6年生の生徒が、プログラミングを駆使して、自分の思い通りに創作し、オリジナルの作品を作っておりました。発想もユニークで、はじめにつくりたいものを考えて、それを具現化するために、その場で組み立てて、どんなプログラムで動かし、その後結果がどうなるのか、というところまで、ストーリーを考えていました。

集中力がすごいと褒めた生徒でしたが、受験のために勉強時間を優先するため、勉強以外に好きなことや、やりたいことは短時間で済ませるため、集中するとのこと。さらにテニスも5歳くらいからしているので、その練習も欠かせないと、いやはや、小学生のスケジュールではない、プロ並みだと脱帽しました。なるほど集中力も鍛えられるのだと思い、それだけこなすと睡眠時間はどうなのと質問すると、取れているときはあるけれど、徹夜もすると話してくれました。「徹夜?...!。勉強で!!」と聞くと、そうではなく、次の日が休みの前の日は友達を家に呼んで、徹夜で遊ぶとのこと!次の日が何にもない日に遊んでいるらしく、勉強でのストレスを解消するためのガス抜きしているようでした。緩急漬けた学習スタイルが確立できているのだと感心しておりましたが、当の本人はその生活は苦ではないとのこと。自分は目標とする学校は、将来やりたいことをするために選んでいるので、そのために頑張っているとか努力しているとか感じてはいないと。要は頑張っているとか努力しているというのは、苦しいが前提になっている。でも自分がやりたいことが明確だから、その準備をしているだけだから、頑張るとかではない。努力もしていないと。もはや感心を通り越して尊敬に値すると感じました。人生の鏡のような小学生でした。だからストレスなんかたまらないとおっしゃっておりました。先生、いや師匠とお呼びするしかない小学生に出会えたことがとても嬉しく思いました。こんな人材がたくさんいるのなら、まだまだ日本は安泰だと思う反面、自分の小学生時代を思うと、身につまされる思いもこみ上げてきました。さらに、次の日学校があるにも関わらず徹夜をしたとき、学校で授業中、眠りそうになるのを必死でこらえていたが、結局気力が持たず、倒れてしまったらしい。師曰く、「徹夜はきつい。一日ダメになる」とのこと。悟りもすごい生徒でした。

そんな生徒が東京にたくさんいます。そんな前途ある生徒とかかわりが持てるのはとても光栄だなと思った今日この頃です。日本の未来を背負う子ども達を正しく導けるよう日々自分も精進していきます。