
こんにちは。1対1ネッツの佐々木です。日に日に暑くなってきて、夏が近づいてきた感じがしますね。季節の変わり目ですから、体調に気を付けながらテスト勉強やテストの復習を頑張りましょう。
それでは今日5月22日(木)の「暗記カレンダー2025」の問題を見てみましょう。前回は国語、前々回は英語の問題でしたが、今回は数学です。
【問題】y=ax+bにおいてbを何という?
A 傾き B 切片 C 変数
正解はBの切片(せっぺん)です!中3生の皆さんなら分かりましたよね?ちなみにaが傾き、xとyが変数になります。これは数学の「1次関数」という分野で出てきます。ちなみに「切片」というのは「切れはし」という意味です。
「切片なんて見たことない!」という中1生、中2生が多いかもしれませんが、実はこの1次関数は小6の算数で、あるいは中1の2学期に習った「比例」の発展型だと思ってください。2つの式を見比べると違いが分かると思います。
・比例の式・・・・・y=ax
・1次関数の式・・・y=ax+b
そう、比例の式に切片の部分(+b)がくっついたのが1次関数の式です!ですから比例のグラフは必ず原点を通りますが、1次関数のグラフは切片の数字の大きさだけy軸と交わります。このようにy軸を切断にしているように見えることからbの部分を切片というらしいです。

比例の知識を覚えると、時間の経過によって変化する数量について考えることができますよね。たとえば「お風呂に1分あたりaリットルの水を入れていったらx分後にyリットル水がたまる。この関係をグラフで表しなさい」みたいな出され方があります。それに比べて1次関数って何の役に立つのでしょう?
たとえば80%充電しているドローンを使うことを想像してみてください。ドローンに荷物を取り付けて動かす場合1分あたり2%、何も取り付けずに動かす場合1分あたり1%充電を消費するとします。ここでx分後の充電残量をy%として、このことを1次関数の式に表すと、こうなりますよね。
a荷物付きのドローン・・・y=-2x+80
b荷物無しのドローン・・・y=-1x+80
ドローンを1分も使っていなければ、もちろん充電は減りません。つまりx=0(動かしている時間が0分)の時の充電量は80%、つまりy=80になります。このy=80というのが、先ほどお話しした切片ということになります。
ここで問題「荷物付きのドローンは荷物無しのドローンに比べて何分早く充電が0%になるか?」もう皆さん分かりますよね?充電が0%になるということは、y=0になるということですから、a、b2つの式にy=0を代入し、xの大きさを出せばいいわけです。
a荷物付きのドローン・・・x=40のときy=0(40分後に充電が0%になる)
b荷物無しのドローン・・・x=80のときy=0(80分後に充電が0%になる)
このことから、「荷物付きのドローンは荷物無しのドローンに比べて40分早く充電が0%になる」というのが正解になります。
ドローンやスマホの充電など、身近なものの中にも1次関数の考え方って含まれているんですね。1次関数だけではなく、皆さんもこれまで勉強してきた数学が自分の生活の中でどのように使われているか探し見てはどうでしょう?もっと数学に対する興味・関心が深まり、前向きに勉強できるようになるかもしれませんよ!
