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化学式の覚え方

化学式の覚え方

こんにちは。1対1ネッツの佐々木です。全国統一中学生テストまであと2日になりました。中学生の皆さんにとっては来月予定している定期テストや復習テスト前のいい練習になりますから、奮ってご参加ください。

それでは今日5月23日(金)の「暗記カレンダー2025」の問題を見てみましょう。国語、英語、数学と来ましたので、今日は理科です。

【問題】水酸化ナトリウムの化学式は?

中2生、中3生の皆さんなら知っていますよね。正解は・・・NaОH(読み方はエヌエーオーエイチ)です。理科の化学分野って覚えなければいけない物質名がたくさんありますよね。今日はこの「水酸化ナトリウム」の化学式を分かりやすく覚えるためのお話をしていきます。

(1)化学式は何と何の組み合わせ?
そもそもですが「化学式」って何でしょう。化学式というのは、物質を元素記号(物質を表したアルファベット)と数字で表した式のことです。式と言っても+や-があるわけではなく、アルファベットの右下に小さく数字が付いていたり、2種類以上のアルファベットが並んでいるもののことを化学式と言います。

「水酸化ナトリウム」という名前からすると、3種類の物質でできていそうですね。1つ目の物質は何でしょう?「水かな?」おしい!その元にもなっている「水素」です。2つ目の物質は「酸」つまり「酸素」のことです。「化」というのは「化合している」つまり2種類以上の物質が結びついているという意味です。ですから「水酸化ナトリウム」というのは水素と酸素とナトリウムが結びついたもの、つまり化合物だということになります。化合物には「水酸化ナトリウム」の他に「二酸化炭素」や「塩化水素」のようなものがあります。「〇〇化▲▲」みたいな名前のものが多いので、覚えておくといいですよ!

(2)元素記号を覚える
化合している物質が分かったら、その物質を元素記号に置きかえてみましょう。水素、酸素、ナトリウムの場合、このように表せます。

水素=H、酸素=О、ナトリウム=Na

ナトリウムだけ「大文字+小文字」で表記されることに注意です。「Na」は窒素の元素記号「N」と区別するためにこうなっています。ローマ字で言うとナトリウムの「ナ」なので覚えやすいですね。

(3)記号の並べ方のルール
最後にH、О、Naの3つの記号を正しく並べ替えます。ここで化学式を書く上で覚えておいてもらいたいルールがあります。

※化合物の名前が「水酸化~」なら化学式は「~OH」※
ちなみに化合物の名前が「塩化~」なら化学式は「~Cl」、「酸化~」なら化学式は「~О」になります。

水酸化ナトリウムの場合は「ナトリウム」が前、「酸素・水素」が後に来ることになりますから、記号を並べ替えると「NaОH」ということになります。化合物はこのように分かりやすく並べ替えられるものばかりではありません(たとえば「水」とか「アンモニア」とか)。でも本当に暗記しなければいけないものは実は限られていて、多くは(1)や(3)のルールに当てはめて答えられるものです。

暗記をする上で大事なのは一つ一つの事柄に共通する部分を見つけること、規則性を覚えることです。理科に限らず、英単語や漢字の中にも暗記する「カギ」があるはずです。自分だけの「カギ」を見つけて、強みにしてみましょう!