
暑い夏が続きます。ここ東京はヒートアイランドと言われる通り、体温を越える暑さが続いています。夏期講習の真只中、勉強に来る子ども達にこの暑さをしのぐためにどんなことをしたか聞いてみると、「家にいます!」とか「一歩も外に出なかった!」とか。「外イコール危険」という概念が定着しつつあるように感じます。さらに、家で何をしているか質問すると、家にこもってゲームをしたり、学校課題をしたり、YouTubeを見たり、と様々なインドアでの過ごしかたをしているようです。ひと昔前の暑い夏を涼しく過ごすために「海に!」「山に!」「プールに!」のようなアクティブさはほぼ皆無に等しいようです。また、TVを見ていたと言う生徒はほとんどおらず、「YouTube」と!「時代は変わったなー・・・」としみじみ思う今日この頃です・・・
熱いと言えば、パリオリンピックですね!パリで世界平和の祭典「オリンピック」が開催されました。日本も20個の金メダルを獲得し、メダル獲得数3位の成績で、アスリートの皆さん本当に頑張りました。感動をありがとう!!と言いたいです・・が、TVを前に応援していたので、連日寝不足でした。と言うのも、日本とフランスパリの時差が7時間だったため、メインの競技も日本では夜中に開催されたため、寝不足はおろか体調不良になってしまう生徒も少なくなかったのではないでしょうか。でもおかげで「時差」の勉強にもなったのではないでしょうか。
先日、進学教室の社会の学習で「時差」を取り上げました。

ちょうどオリンピックの真最中で、本来フランスとの時差は8時間(イギリスは9時間)のはずが、オリンピックがTVで放映されているときのパリ時刻は7時間前ということに疑問を持った生徒も多かったようです。これは「サマータイム」をフランスは採用しており、北半球の比較的緯度が高い地域はこの「サマータイム」を採用しているからです。期間はだいたい3月末から10月半ばぐらいで約7か月の間は本来の時差の時刻から1時間時刻を進めるようです。緯度が高いところの夏場は日照時間が長いためこの制度を導入しているようです。日照時間が長いことは、太陽を感じられる時間が長いため、より多くの活動ができるようです。また省エネにもなり、CO2削減に一役買っているようでSDGsに貢献していると言えるらしいです。しかし、逆に時刻を変えるためのシステム変更の手間やコストがかかったり、サマータイム終了後のギャップにすぐ順応できなかったりと賛否両論があるため、国によっては採用していない地域もあります。本来の時差とサマータイムの時差は、今回のオリンピックを通じて、理科的見解の時差と社会的見解の時差の両面があるため、勉強になったと思います。ですからパリオリンピックについては、時事問題として中学入試や高校入試で出題される可能性は高いと言えるでしょう。必ず「時差」について復習する必要があります。

熱い熱いオリンピックは終りましたが、暑い暑い夏は当分終わりそうにないので、熱中症対策を怠らず、体調管理に心掛け、皆さん、勉強に運動に一生懸命頑張りましょう!!