
こんにちは、上板橋駅前校の富川です。
突然ですが私は学生時代、ソフトテニス部に所属しておりました。中学では部長を務め、日々練習に明け暮れていたのを覚えています。
そんな私のいたテニス部では、練習試合を好まない部員が少なからずいました。
なんか嫌、面倒くさい……普段の練習では元気でも急にテンションの下がる子もいました。
塾長の今思い返すと、練習試合と模試はよく似ているなと思います。その時部員になんと言ったかなと思い出しつつ、今回は模試ついて軽くお話しします。
☆模試を受ける意味
そもそも模試を受ける意味ですが、これは至極単純、読んで字の如くです。
「模擬試験」なのですから試験の練習です。
試験はテスト以外にも注意すべきことがたくさんあります。
例えば持ち物。受験票を確認し、時計や筆記用具(定規、コンパス)なども注意が必要です。
それに会場に行くまでの時間や当日の過ごし方、空気感。
それくらい、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こうしたことは普段経験することはできません。
人によってはそれらが原因で十分なパフォーマンスを発揮できなかったという方もいらっしゃいます。
ただ、本番じゃなくてよかったですよね。練習で経験しておけるだけでも、儲けものです。
もちろん結果から自分の現状や立ち位置を知ることもとても重要です。
志望校の判断基準にするほか、定期テストとは違う実力を測ることが出来ます。
しかし、そこで「結果が出てしまう」ということにハードルを感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。
良い点を取れる自信があるならともかく、学校の定期テストのようには対策できていないのに受ける、というのは悪い点をわざわざ取りに行って落胆しにいくのと同じではないか、と。
私のテニス部でも、それを恐れる方が一番多かったように思えます。
☆模試の後に見るところ
次に、模試を終えた後に確認すべきところについてお話しします。
結論から言うと、点数を重く受け止める必要はありません。それはあくまで練習です。合否が決まるわけでもありません。重要性で言えば半分にも満たないと思います。
判定も目を引きますが、それだけ見るなら数字と大差ありません。
大事なのは、結果と過程の関連性です。
今までの勉強、当日の手ごたえ。それと比較して結果がどう映るでしょうか?
勉強した分が成果に出れば、素晴らしいです。一方で、勉強しなかったからできなかった部分というのは、ある意味当然と言えます。そこは改めて、何から勉強するべきなのか確かめる指標にしましょう。
一番注意したいのは、「勉強した(当日手応えがあった)のに点数が思い通りじゃない」部分です。
その教科や単元が、一番ネックになっている可能性があります。勉強時間をかけていたのに、点数に結び付かないのには必ず原因があります。
単にそこのみの問題ではない可能性もあります。基礎、時間、練習。何が原因かを突き止め、解消するためのデータになるのです。
そういう意味で模試とは練習試合の場でありながら、以前と今後を見据えるために一度立ち止まるためにあります。
今回は模試の意義についての再確認ということで簡単にお話しさせていただきました。
特に受験生の皆様は、改めて模試の解き直しや振り返りをしてほしいことと思います。
そういえば、テニス部のときに私が部員に告げたのは「試合が特別だから緊張する。練習でやって普通にしちゃおう」ということでした。
試験に慣れてしまって「またか」というような気概で本番も臨めれば、緊張感なく実力を発揮できるかもしれません。
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