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「やはり兎と亀の勝負は亀の勝利・・・?」

「やはり兎と亀の勝負は亀の勝利・・・?」

先日、中学校の卒業式が終わりました。中3生の男子が、「卒業式で大泣きしたー!」と報告してくれました。「え、男子でも泣くの?」ときくと、「ほとんどの男子!泣いとったー!」と当たり前のようにドヤ顔で言われました。昭和生まれの私にとって涙は見せてはいけないもの「泣く=弱い」と教育を受けていたので、感情を表に出すのは恥ずかしいという風潮はもはや過去のものでありギャップを感じました。現代はオープンマインドの時代というか、感情をため込まず、はきだして、リセットして、気持ちを新たに切り替えて、次に臨むという考え方が浸透していることは良いことだと思います。マイナスな感情は、出さない、ためない、持ち続けない、という悲観三原則みたいなものですね。そのためか、今の若者は切り替えが早い。対応力があると言いますか、新しいものでも、難なく受け入れる能力が高いようです。半面、我慢強さに欠けるところもあるので、粘りとか努力とか忍耐とか根性とか、汗臭い言葉が似合わないのも、今の風潮のように思います。

福岡県の公立高校の入試問題を解いてみました。今年も現中1生、中2生対を対象としたネッツの入試分析報告会の中で今年の入試内容をご紹介いたします。私も分析担当のため、ここでお話できることをお伝えすると、「思考力、判断力、表現力などを問う問題」と教育委員会が発表した通りでした。特に記述問題に関しては昨年より少なめでしたが、会話からその場の状況で答える問題や逆の発想も用いて考察するような問題など、単なる知識量で解く問題というより、その知識を使いこなして答えられる力を問われる問題が出題されておりました。従来通り難問奇問は出されておりませんが、5教科の勉強を満遍なくやっていないと得点できない問題です。そのため、直前でヤマをはる学習に慣れている受験生では高得点は望めません。福岡県の入試問題を攻略するためには、一朝一夕での勉強では通用しないということです。毎日のコツコツとした勉強の積み重ねが重要になります。日々の努力が実を結びます。普段から弱点ノートを作ったり、テーマを決めてまとめたりして、知識を整理しましょう。例えば社会の勉強のやり方で言えば、歴史が苦手なら年号+人物+出来事+文化の歴史ノートを作ったり、地理が苦手であれば、国ごと気候+産業+特産物ノートを作ったり、国語の漢字であれば出題される短文をノートに書いて覚えたりと、小さなことでも、粘りと根性で積み重ねられれば、早い段階で最強のパワーが備わります。兎に亀の継続力が備われば、こわいものはありません。昔話では亀が勝ちますが、兎のパワーで早いうちからスタートし、ぶっちぎりの勝利をつかみ取りましょう。