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「優しさは甘さに転じ、厳しさは怖さを感ずる!!」

「優しさは甘さに転じ、厳しさは怖さを感ずる!!」

言葉には相反する感情が生じます。

現象は1つしかないものなのに人間の感情というものは良くも悪くもとらえ方により、ポジティブにもネガティブにもなる不思議な感覚を持っています。それに応じてモチベーションが上がったり下がったりで、成果もしかり、結果の振れ幅も大きいですね。

この間ネッツの頭脳とも呼べる大先輩より、受験生でこんな生徒がいたよと聞きました。

大先輩はネッツの高校受験難関コースの英数授業を担当しており、そこに通っている生徒の話でした。その生徒は昨年4月模試で英語の偏差値が48だったらしく、5教科の偏差値も50前半だったらしいです。

しかし、今年の1月模試では英語の偏差値は62となり、5教科の偏差値は50後半だったとのことでした。その生徒が偏差値65の春日高校の一般試験にみごと合格したと言います。ご存じの通り、ブログのシリーズで述べてきましたが、春日高校が所属する第5学区は特色化選抜の影響が大きい学区のため、春日高校一般試験の実質倍率は1.7倍近くあり、そう簡単には合格できません。そこに合格した生徒だったので、サクセスストーリーが知りたくなり、その生徒の担任に連絡し詳しい話を聞きました。

その生徒は昨年4月に井尻校で入会した中学3年生でした。入会時の第一印象は、とても心配性の生徒だったとのことです。志望校も初めは筑紫中央高校と言っていましたが、本当に行きたい春日高校は伏せていたようです。成績が足りないのに勘違いしていると思われると心配したとのことです。ただ、この生徒はおしりをたたかれた方が伸びるタイプで、厳しい環境に身を置いて勉強した方が成功するだろうと判断し、夏期講習から薬院本校の高校受験難関コースに誘導したそうです。当然難関クラスはレベルが高いので、科目ごとの分担を決め、英数は難関クラスでリードし、理社は井尻校で基本をマスターさせる動きを取ったとのことでした。

特に難関クラスの英語はついて行けるように、井尻校の担任が基礎を叩き込んだそうです。本人もそれに応えるように丁寧に勉強に取り組んだとのことです。心配のあまり物事を慎重にとらえ行動したため、心配性の性格が良い方向に転じたようです。基礎を身につけなければ先に進めないと基礎学習を徹底したことが功を奏し、基本が身に付いた結果、応用力が増したそうです。つまり心配性なため行動が慎重になり、失敗らしい失敗をしなくなったとのことです。「失敗は成功の基」と言いますが、最初から失敗をしないよう慎重に慎重を重ねて物事をすすめれば、初めから成功するということようです。

その生徒は基礎を積み重ねて基本が身についたため、応用問題もミスのない結果になりました。要するに、「失敗をしない」=「成功」となり、1月模試で英語の偏差値が48から62と上がったとのことです。そして、春日高校が射程距離に入ったことで自信をもち、モチベーションも上がったようです。授業以外も塾に来て、学習に励み、みるみる実力をあげ、2か月で偏差値を58から65の合格ラインまで伸ばし、1.7倍を制しました。

心配性の生徒が慎重に物事を進めた結果、基礎が身に付き、応用力も増し、最後は成功を収めたというサクセスストーリーです。「失敗は成功の基」ですが、はじめから失敗しないようにするのも成功の秘訣です。現象は1つでも、とらえ方ひとつで、ポジティブにもネガティブにもとらえることができモチベーションが決まります。来年の受験生も自分なりにモチベーションをあげて、自分だけのオリジナルサクセスストーリーを作れるように頑張りましょう!!