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中学入学はスタート地点!今こそ「学びのスタートダッシュ」

中学入学はスタート地点!今こそ「学びのスタートダッシュ」

今年度も後半に入り、教室の空気が一段と引き締まってきました。
この時期になると、受験生たちの表情も真剣さを増し、教室全体に「いよいよ」という緊張感が漂います。

多くのお子さまが経験する高校受験、そしてその先の大学受験。小学校から大学までの学びを12年間と捉えると、小学6年生はちょうど折り返し地点に立っています。ここからの6年間は、進路選択や入試、さらには将来の職業にもつながる、まさに人生の分岐点とも言える重要な期間です。

今回は、その折り返し地点にいる小学6年生、そしてこれから高学年へ進むお子さまをお持ちの保護者の皆さまへ、**「中学入学に向けた備え」**についてお届けします。

中学校進学で変わること
中学校に進学すると、学習スタイルや評価の仕組みが大きく変わることはよく知られていますが、近年ではその“変化の中身”にも新しい傾向が見られます。

たとえば、内申点の比重です。かつては入試本番の得点が合否を左右するという認識が一般的でしたが、現在では「内申点=調査書の評定」が入試において占める割合が高まっています。特に推薦入試や、内申点を重視する選抜方法が増えており、主要5教科に加えて副教科の評定も含めた「中学校3年間の学びの姿勢」が進路選択に直結する時代になっています。

つまり、入試は「中3の一発勝負」ではなく、「中1からの積み重ね」で決まる時代です。通知表の評価は、定期テストの結果だけでなく、授業への取り組み方や提出物、学業以外の活動も含めて判断されるため、日々の学習姿勢そのものが進路に影響します。

さらに、教科ごとの学習内容も質的に変化します。
小学校では「できる・わかる」ことが中心でしたが、中学校では「説明できる・応用できる」力が求められます。

数学:計算だけでなく、立式・証明・関数・統計など、論理的思考力が必要
英語:単語暗記から、英作文・長文読解・対話文など、実用的な表現力へシフト
国語:文章量が増え、記述問題や論理的読解力が重視
理科・社会:資料の読み取りや考察など、暗記に加えて「活用する力」が問われる
こうした変化に対応するには、小学校内容をしっかり習得し、中学内容に少し触れておくことで、安心してスタートを切る自信につながります。

スタートダッシュの重要性
今の入試環境では、中3から頑張るだけでは挽回が難しい場合があります。
だからこそ、中1からスムーズなスタートを切るために、今この時期に“スタートダッシュの準備”を始めることが重要です。

12月から3月にかけては、学習の切り替えに最適なタイミングです。小学校の総復習で基礎を固めつつ、中学校の内容を先取りすることで、学習への不安を減らし、自信を持って新しい環境に踏み出せます。

特に数学と英語は、中学以降も継続して学び続ける主要教科であり、高校入試はもちろん、大学入試においても得点の柱となります。
だからこそ、今このタイミングで「中学の学び方」に備え、確かな一歩を踏み出しましょう。