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子どもたちに「どう寄り添うか」

子どもたちに「どう寄り添うか」

今年も多くの受験生が、志望校合格に向けて、結果に関わらず、得意を伸ばし、弱点と向き合いながら、本気で自分自身と向き合い、成長していく姿を見せてくれました。

ネッツの講師たちはこの時期、生徒一人ひとりの1年間の成長を喜ぶと同時に、自身の指導について「良かった点」「改善できる点」を講師研修会の中で振り返っています。

 

保護者のみなさまも、通知表を見たり、行事が一段落したりする中で、お子さまの成長を実感する一方、「もっとできたのではないか」、「あの関わりで良かったのだろうか」と、親としての自分を振り返る時期ではないでしょうか。

 

コーチングの視点で子育てを見直すと、私たち大人は知らず知らずのうちに、子どもたちの成長をコントロールできるものだと考えてしまっていることに気づかされます。

声かけを工夫すれば、関わり方を変えれば、思った通りに子どもたちが変わるはずだ…と。
けれど、私たちの期待通りの行動を子どもたちはなかなか取ってくれません…。

 

子育ての中で、私たちが陥りやすいのは、次の3つの視点かもしれません。

1.「大人の経験を基準にした物差し」です。

自分がうまくいった方法や、乗り越えてきた道のりを基準にして、「このくらいできてほしい」「こうすればいいはず」と、子どもを見る視点です。経験があるからこそ生まれる見方ですが、子ども一人ひとりの感じ方やペースが見えにくくなることもあります。

2.「配慮に見せかけた距離感」です。

嫌われたくない、プレッシャーをかけたくないという思いから、必要な対話を避けてしまう視点です。優しさのつもりでも、本当は子どもが考える機会や、立ち止まって向き合う時間を遠ざけてしまうことがあります。

3.「信じているつもりの任せきり」です。

「本人に任せている」「自立を尊重している」と言いながら、実は関心を向けることや、伴走することから一歩引いてしまう視点です。信頼と放任は、似ているようで大きく異なります。

 

コーチングが大切にしているのは、子どもを変えることではありません。

子どもを一人の存在として尊重し、寄り添い続けることです。

子どもの成長を支えるということは、実は私たち大人が揺さぶられ、変わっていく過程でもあります。

思い通りにならない現実の中で、「それでもどう関わるか」を問い続けることが大切なのだと考えています。

 

4月は、新しいスタートの季節です。

完璧な関わりを目指さなくて大丈夫です。

年度の変わり目に感じた迷いや後悔も、次の一歩を選ぶための大切な材料になります。

 

子どもが自分自身を信じられなくなったとき、「あなたには可能性がある」と信じ続ける存在でいること。
子どもたちにとって、これ以上の支えはありません。

 

新年度に向けて、お子さまを「どう育てるか」よりも、お子さまに「どう寄り添うか」を考えてみませんか。