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「数学が苦手」が口癖な生徒にはコーチングを!

「数学が苦手」が口癖な生徒にはコーチングを!

「数学が苦手…」そう言ってネッツに入ってきた生徒さんがいました。
実際に指導してみると、小数や分数の複雑な計算も、解くのに時間はかかるものの正確に解くことができていたり、比例と反比例の違いや一次関数の公式の意味も、自分の言葉で説明することができていたりと、数学を苦手とする生徒たちがつまずきやすいところは、問題なくできていました。

そこで、自信のない表情がとても気になり、話を聞いてみることにしました。

英語や国語などコツコツ丁寧に学ぶ科目が得意で、テストの点数もよい

計算問題を解くのが遅く、数学は時間内に解き終わらないため、点数が思うようにとれない

といった、「事実」の確認をした上で、

英語や国語と比べて、周りのお友達と比べて、数学が苦手だと思っている

苦手と感じるため、勉強することに抵抗を感じている

といった、「感情」を言葉にしてもらいました。

「本当は理解している、正解する力はある。けれど、『苦手意識』からついつい得意な英語や国語のテスト勉強を先に行い、数学を後回しにしてしまう。そのため、数学が練習不足になっている。結果、テストで思ったような点数が取れない。」状態であることがわかりました。

この生徒は、対話を通じて、自分の考えを言葉にすることで、自身の価値観に気づくことができました。

特に勉強に関しては、一度「苦手」と言葉にしてしまうと、その時はスムーズにいかなかったかもしれませんが、様々な経験をした今、その時より成長した今はできる可能性があるのに、「苦手だから」と避けてしまい、ずっと「苦手」な状態が続くことになってしまう傾向があります。

コーチングを通した対話で、自身の「思い込みに気づく」ことができると、新しい知識や価値観を受け入れやすくなり、新しい見方や考え方ができるようになります。

この生徒さんは少しずつですが、「数学が苦手…」とは言わなくなっていきました。
「関数は得意な方」「図形の証明の基本も大丈夫」、「図形の証明の応用が手強い」といった形で、数学の中でも、自分ができること、得意なことを認識し、目の前の課題が明確になり、行動しやすくなったからです。
そこからは成績アップが早かったです。できることを見つけ、徹底して練習することで、早く正確に解く力がついていきましたし、もともとコツコツ丁寧な学び方ができる生徒でしたので、受験本番まで確実に得点を上げ続けていきました。

勉強に困っている生徒さんが、自身の「思い込み」に気づく、「思い込み」を外すため、コーチングを活用した対話式1対1指導にこれからもこだわっていこうと思っています。