「夏休みは頑張って勉強したのに、思ったように成績が上がらない」
「9月になって学校生活が忙しくなり、勉強時間が減ってしまった」
「10月から、何を重点的に勉強すればいいのかわからない」
このような悩みを抱えている中学生・高校生は少なくありません。
夏休みが終わり、学校生活が通常のペースに戻る9月を過ぎると、10月はいよいよ本格的に「秋の学習」に取り組む時期です。
受験生にとっては入試までの時間が少しずつ短くなり、受験学年ではない生徒にとっても、これまでに学んだ内容を土台として、さらに難しい単元へ進んでいく時期になります。
だからこそ、10月からは「とにかく勉強時間を増やす」という考え方だけではなく、今までの勉強を振り返り、これからの勉強のやり方を見直すことが大切です。
秋の勉強で意識したいのは、勉強量だけではありません。
「何を勉強するのか」
「どの順番で勉強するのか」
「どこまでできるようになればいいのか」
を考えながら、効率よく学習を進めることが重要です。
今回は、10月から成績を伸ばすために意識したい「やるべきこと」と、反対に「やってはいけないこと」を紹介します。
10月は「これまでの勉強」を見直すタイミング
10月になると、「これからもっと勉強しなければ」と焦る人もいるでしょう。
もちろん、これからの学習は大切です。
しかし、いきなり新しい勉強を始める前に、一度立ち止まって考えてみましょう。
これまでの勉強で、本当に身についたことは何でしょうか。
例えば、夏休みに毎日2時間勉強したとします。
勉強時間だけを見ると、「かなり頑張った」と感じるかもしれません。
しかし、その2時間で、
- 何を勉強したのか
- どんな問題を解いたのか
- 間違えた問題を解き直したのか
- 苦手な分野を克服できたのか
- 学校の授業内容を理解できたのか
まで振り返ってみると、見えてくるものが変わります。
例えば、英単語を毎日30個覚えたとしても、数日後にほとんど忘れてしまっていたら、学習方法を見直す必要があります。
数学の問題をたくさん解いたとしても、同じ問題で何度も間違えているなら、「問題を解く量」だけを増やしても改善しないかもしれません。
つまり、秋のスタートで大切なのは、
「どれだけ勉強したか」ではなく、「何ができるようになったか」を確認することです。
秋になると成績が伸び悩むのはなぜ?よくある5つのパターン
「夏休みは頑張ったのに、10月になって成績が思うように伸びない」
そんなとき、本人の努力が足りないとは限りません。
秋は、夏休みとは違って学校の授業、宿題、部活動、学校行事などがあるため、勉強に使える時間そのものが少なくなります。
さらに、学習内容も少しずつ難しくなっていきます。
そのため、夏休みと同じ勉強方法を続けているだけでは、思うように成果が出なくなることがあります。
ここでは、秋に成績が伸び悩みやすい代表的なパターンを見てみましょう。
パターン1:夏休みと同じ勉強方法を続けている
夏休みは、学校がない分、まとまった勉強時間を確保できます。
午前中に数学、午後に英語、夜に理科……というように、1日の中で複数の教科を計画的に勉強することもできます。
しかし、学校が始まると事情が変わります。
朝から学校へ行き、授業を受け、部活動や学校行事があり、帰宅するころには夕方になっていることもあります。
そこから夏休みと同じ量の勉強をしようとすれば、負担が大きくなってしまいます。
だからこそ、秋は「夏休みと同じように勉強する」のではなく、限られた時間で何を優先するかを考えることが重要です。
例えば、平日は英単語や数学の復習など短時間で取り組める学習を中心にして、休日にまとまった問題演習を行う方法もあります。
勉強時間が減ったことだけを気にするのではなく、時間の使い方そのものを見直してみましょう。
パターン2:学校の授業についていくことだけで精一杯になる
秋になると、学校の授業もどんどん先へ進んでいきます。
「今日学校で習ったことを理解するだけで精一杯」という状態になると、以前の単元の復習まで手が回らなくなることがあります。
しかし、以前の単元に苦手が残っている場合、新しい単元を学ぶときにその影響が出てくることがあります。
例えば数学なら、以前の計算や関数の知識が必要になることがあります。
英語なら、これまでに習った文法や単語が新しい文章の中に出てきます。
そのため、
「今学校で習っていること」だけを見るのではなく、「以前の単元に戻る時間」も確保すること
が大切です。
毎日長時間復習する必要はありません。
「今日は数学の間違えた問題を3問だけ解き直す」
「寝る前に昨日覚えた英単語をもう一度確認する」
など、短い時間でも継続することで、過去の学習内容を維持しやすくなります。
パターン3:「わかったつもり」のまま先へ進んでしまう
授業中に先生の説明を聞いて、「なるほど、わかった」と思うことがあります。
しかし、「説明を聞いて理解できたこと」と「自分で問題を解けること」は同じではありません。
例えば数学の解説を聞いているときは、解き方がよくわかったように感じます。
ところが、次の日に同じ問題を一人で解こうとすると、途中で手が止まってしまう。
これは珍しいことではありません。
秋の勉強では、
「わかった」から「自分でできる」へ進める
ことを意識しましょう。
そのためには、授業や解説を見た後に、自分で問題を解いてみることが必要です。
さらに、少し時間を空けてもう一度解いてみると、本当に身についているかどうかを確認できます。
パターン4:勉強する教科に偏りがある
秋になると、「テストで点数を上げたい」「受験に向けて苦手を克服したい」と考えるようになります。
しかし、実際に勉強を始めると、つい好きな教科や得意な教科に時間を使ってしまうことがあります。
例えば、
「数学は好きだからどんどん問題を解く」
「英語は苦手だから後回しにする」
という状態です。
もちろん、得意科目を伸ばすことも大切です。
一方で、苦手科目を長期間放置すると、後から取り戻すためにさらに多くの時間が必要になる場合があります。
そこで、秋の学習では、
「得意科目を伸ばす時間」と「苦手科目を改善する時間」の両方を確保する
ことを意識しましょう。
苦手科目を一気に克服しようとする必要はありません。
毎日少しずつでも触れることで、「苦手だからまったく勉強しない」という状態を避けることができます。
パターン5:「忙しいから仕方ない」と勉強を後回しにする
秋は学校行事や部活動などで忙しくなることがあります。
「今日は疲れたから明日やろう」
「今週は学校行事があるから、来週から頑張ろう」
と考えているうちに、勉強しない日が続いてしまうことがあります。
忙しい時期に、毎日完璧な勉強をする必要はありません。
むしろ大切なのは、忙しい日でも最低限の学習を続けることです。
例えば、
「英単語だけは確認する」
「数学を3問だけ解く」
「授業でわからなかったところを教科書で確認する」
など、短時間でも構いません。
そして、時間に余裕がある日にまとめて演習する。
このように、忙しい日と時間のある日で勉強内容を調整すると、学習習慣を維持しやすくなります。
10月から成績を伸ばすために「やるべきこと」5つ
ここからは、10月からの学習で特に意識したいことを紹介します。
1.夏までの学習で「できていないこと」を確認する
まず取り組みたいのが、これまでの学習内容の振り返りです。
特に確認したいのは、テストや問題集で間違えた問題です。
例えば、
「一次方程式の計算はできるけれど、文章問題になると解けない」
「英単語は覚えているけれど、長文になると意味がわからない」
「理科の用語は覚えているけれど、問題になると答えられない」
というように、同じ「苦手」でも原因は異なります。
「数学が苦手」「英語が苦手」と大きなくくりで考えるのではなく、
「何ができていないのか」まで細かく確認することが重要です。
そして、見つかった苦手は、できるだけ早く復習しましょう。
秋以降は学校の授業もどんどん進んでいきます。
以前の単元を理解しないまま新しい単元を学習すると、わからないところがさらに増えてしまうことがあります。
特に数学や英語など、前の単元の知識が次の学習につながる教科では注意が必要です。
2.「解く勉強」を増やす
勉強というと、教科書を読む、授業を聞く、ノートをまとめる、暗記するといった「覚えるための勉強」を思い浮かべる人も多いでしょう。
もちろん、知識をインプットすることは必要です。
しかし、成績を伸ばすためには、それだけでは不十分です。
大切なのは、
「自分で答えを出せるか」を確認することです。
例えば数学なら、解説を読んで「わかった」と思っても、実際に問題を解いてみると途中で手が止まることがあります。
英語なら、単語の意味を覚えていても、文章の中で使われると意味が取れないことがあります。
社会や理科でも、用語を暗記しただけでは、資料問題や記述問題に対応できない場合があります。
そこで、秋からは「読む・覚える」だけではなく、
「問題を見る→自分で考える→答えを出す」
という時間を意識的に増やしましょう。
3.間違えた問題を「できる問題」に変える
成績を伸ばすうえで、非常に大切なのが「間違えた問題」です。
問題集を解いて、
○がついた問題
→できた
×がついた問題
→できなかった
というだけで終わっていないでしょうか。
実は、×がついた問題の中には、成績を伸ばすためのヒントがたくさんあります。
例えば、数学の問題を間違えた場合、
- 計算ミスだった
- 公式を忘れていた
- 問題の意味を理解できなかった
- 途中までは合っていた
- 解き方そのものがわからなかった
など、原因はさまざまです。
そこで、間違えた問題について、
「なぜ間違えたのか」
を考えてみましょう。
そして、解説を確認したら終わりではなく、もう一度自分で解いてみます。
一度解けるようになったら、数日後にもう一度解いてみる。
これを繰り返すことで、「一度見たことがある問題」から「自分で解ける問題」へと変えていくことができます。
4.テストの日から逆算して勉強する
10月は、中間テストなどの定期テストが行われる学校も多い時期です。
テスト前になってから慌てて勉強を始めるのではなく、テストの日から逆算して計画を立てましょう。
例えばテストまで2週間あるなら、
2週間前
- テスト範囲を確認する
- 学校のワークや提出物を確認する
- 苦手な単元を把握する
10日前
- 学校ワークを進める
- 授業で習った内容を復習する
1週間前
- ワークの間違いを解き直す
- 暗記が必要な内容を覚える
3~4日前
- 間違えやすい問題を重点的に練習する
- テスト形式で問題を解いてみる
前日
- 最終確認をする
- 新しい問題を大量に始めない
といったように、段階的に進めることができます。
重要なのは、テスト直前にすべてを終わらせようとしないことです。
5.「勉強時間」ではなく「勉強内容」を決める
「今日は3時間勉強する」
という目標は、一見するとわかりやすいものです。
しかし、3時間机に向かうことだけを目標にすると、途中で集中力が切れてしまったり、何となく教科書を眺めて終わってしまったりすることがあります。
そこで、
「数学のワークを10ページ進める」
「英単語を30個覚えて確認テストをする」
「昨日間違えた数学の問題を5問解き直す」
など、具体的な学習内容を目標にする方法がおすすめです。
もちろん、勉強時間を確保することも大切です。
ただし、
「何時間やったか」
だけでなく、
「その時間で何ができるようになったか」
を意識しましょう。
10月からの学習で「基礎」を軽視しない
10月になると、夏休みまでよりも学習内容が難しくなり、「もっと難しい問題を解かなければ」と考える人もいるでしょう。
特に受験生の場合、入試問題や過去問に取り組み始める時期でもあります。
しかし、難しい問題に挑戦することと同じくらい大切なのが、基礎の確認です。
例えば数学で、基本的な計算問題に時間がかかったり、公式を正しく使えなかったりする状態で難しい問題に取り組んでも、なかなか解けるようにはなりません。
英語でも、基本的な単語や文法が身についていなければ、長文を読もうとしても途中で意味がわからなくなってしまいます。
これは、基礎が簡単だから重要ではないということではありません。
むしろ、基礎が身についているからこそ、その上に応用的な力を積み上げることができます。
秋の学習では、
基礎を確認する
↓
標準的な問題を解く
↓
必要に応じて応用問題に挑戦する
という流れを意識しましょう。
「難しい問題を解けるようになること」だけを目標にするのではなく、まずは「基本的な問題を確実に解ける状態」を目指すことが大切です。
秋の勉強は「インプット」と「アウトプット」のバランスを意識する
学習には、大きく分けて「インプット」と「アウトプット」があります。
インプットとは、知識を得ることです。
- 教科書を読む
- 授業を聞く
- 英単語を覚える
- 公式を覚える
- 用語を暗記する
などが当てはまります。
一方、アウトプットとは、覚えた知識を使うことです。
- 問題を解く
- 英文を書く
- 説明する
- 記述問題に答える
- テスト形式で確認する
などがあります。
成績を伸ばすためには、どちらも欠かせません。
例えば英語なら、単語の意味を覚えるだけでなく、その単語が使われている英文を読んでみる。
数学なら、公式を覚えるだけでなく、その公式を使って実際に問題を解く。
理科や社会なら、用語を覚えた後に資料問題や記述問題にも取り組む。
このように、「覚える→使う→間違える→覚え直す→もう一度使う」というサイクルを作ることが、秋の学習では重要です。
「勉強したはずなのにテストで解けない」という場合は、インプットに偏っていないか、一度確認してみましょう。
10月から「やってはいけない」勉強法
ここまで、10月から成績を伸ばすために意識したいことを紹介してきました。
秋の学習では、「何をするか」と同じくらい、「どんな勉強をしないか」も大切です。
せっかく勉強時間を確保していても、やり方が自分に合っていなければ、思ったような成果につながらないことがあります。
ここでは、秋の勉強で注意したいポイントを見ていきましょう。
1.勉強時間だけを増やす
「成績が上がらないから、もっと長時間勉強しよう」
と考えることは自然です。
しかし、勉強時間を増やすだけで成績が上がるとは限りません。
例えば、2時間勉強しているのに、その大半を得意科目に使っていたら、苦手科目の改善にはつながりにくいでしょう。
また、長時間机に向かっていても、集中できていなければ学習効果は下がります。
大切なのは、
「必要な勉強に、必要な時間を使うこと」
です。
「今日は何時間勉強するか」だけではなく、「今日は何をできるようにするか」まで考えてみましょう。
2.得意科目ばかり勉強する
好きな教科や得意な教科は、勉強していても苦痛が少ないものです。
そのため、気づかないうちに得意科目ばかり勉強してしまうことがあります。
しかし、成績全体を伸ばすためには、苦手科目にも向き合わなければなりません。
もちろん、得意科目をさらに伸ばすことも大切です。
ただし、
「苦手だからやりたくない」
という理由だけで避け続けるのは注意が必要です。
苦手科目を一気に克服しようとする必要はありません。
まずは、
「英語の単語だけ」
「数学の計算問題だけ」
「理科の苦手な単元を10分だけ」
というように、小さなところから始めてみましょう。
3.答えを写して終わる
学校のワークなどでよくあるのが、
「わからないから答えを見る」
↓
「答えを写す」
↓
「終わった」
という勉強です。
提出物を完成させるという意味では必要な場合もあります。
しかし、これだけでは「自分で問題を解く力」は身につきません。
答えを確認した後は、
一度答えを隠して、自分でもう一度解いてみる
ことが大切です。
さらに、翌日や数日後にもう一度解いてみましょう。
そのときに自分で解ければ、少しずつ「知っている」から「使える」へ変わってきています。
4.間違えた問題を放置する
問題集を解いて間違えたとき、
「これは難しかった」
「次は気をつけよう」
だけで終わっていないでしょうか。
それでは、同じ間違いを繰り返してしまう可能性があります。
間違えた問題こそ、
「次に正解できるようにする」
ことが重要です。
例えば、
「公式を忘れていた」
「問題文を読み違えた」
「計算の途中でミスをした」
「そもそも解き方がわからなかった」
など、原因を確認しましょう。
そして、原因に合わせて復習します。
計算ミスなら、同じ種類の計算を練習する。
公式を忘れていたなら、公式を確認して類題を解く。
問題の意味がわからなかったなら、問題文をもう一度読み直して条件を整理する。
このように、間違いを「失敗」で終わらせず、次の学習につなげることが大切です。
5.テスト直前にすべてを詰め込む
「テスト前日に一気に覚える」という方法は、短期的には効果を感じることがあります。
しかし、すべてを直前に詰め込もうとすると、勉強量が多くなりすぎてしまいます。
さらに、覚えた内容をすぐに忘れてしまうこともあります。
学習した内容を定着させるためには、
一度覚える
↓
時間を空けて確認する
↓
もう一度思い出す
という繰り返しが大切です。
だからこそ、テスト直前だけではなく、早めに少しずつ取り組むことが重要です。
忙しい秋こそ「スキマ時間」を上手に使おう
夏休みと秋の大きな違いの一つが、自由に使える時間です。
夏休みなら朝から夕方までまとまった時間を勉強に使えたとしても、学校が始まればそうはいきません。
授業、部活動、学校行事、習い事などがあり、帰宅後は疲れていることもあります。
そこで意識したいのが、スキマ時間の活用です。
例えば、
朝10分
→ 英単語や漢字の確認
学校の休み時間
→ 前日に間違えた問題を確認
帰宅後30分
→ 学校の宿題
夕食後30分
→ 数学の問題演習
寝る前10分
→ 英単語の復習
というように、勉強時間を細かく分けて考えることができます。
もちろん、すべてを毎日行う必要はありません。
重要なのは、
「まとまった時間が取れない=何もできない」ではない
と考えることです。
10分あれば暗記の確認ができます。
15分あれば、数学の問題を数問解くことができます。
20分あれば、英語の長文を1題読むこともできます。
短い時間を積み重ねていくことで、1週間、1か月単位では大きな学習時間になります。
ただし、スキマ時間だけで勉強をすべて済ませる必要はありません。
集中して問題演習を行う時間と、短時間でできる暗記や復習を使い分けることがポイントです。
秋の勉強は「1週間単位」で計画してみよう
勉強計画を立てるとき、「毎日完璧に予定をこなそう」とすると、計画通りにいかなかったときに挫折しやすくなります。
そこでおすすめなのが、1週間単位で学習計画を考える方法です。
例えば、
月曜日
英語:英単語30個
数学:学校ワーク5ページ
火曜日
英語:英文法
理科:学校の授業の復習
水曜日
数学:間違えた問題の解き直し
国語:漢字・語句
木曜日
英語:英単語の復習
数学:学校ワーク
金曜日
今週の苦手分野の復習
土曜日
平日にできなかった勉強+問題演習
日曜日
1週間の振り返り+次週の計画
このように考えておけば、月曜日に予定通りできなかったとしても、土曜日や日曜日に調整することができます。
また、1週間の最後に、
「何ができたか」
「何ができなかったか」
「来週は何を優先するか」
を振り返ることも重要です。
勉強計画は、一度決めたら絶対に変えてはいけないものではありません。
実際にやってみて、
「この量は多すぎた」
「数学に時間がかかる」
「英単語は朝のほうが覚えやすい」
などがわかったら、次の週に修正していきましょう。
計画を立てる目的は、計画通りに行動することそのものではありません。
自分に必要な勉強を、必要なタイミングで進めることが目的です。
「できるようになったこと」を記録する
勉強を続けていると、できていないことばかりが気になることがあります。
特に成績がすぐに上がらないと、
「頑張っているのに意味がないのでは?」
と感じてしまうこともあります。
そんなときは、「できるようになったこと」にも目を向けてみましょう。
例えば、
「前は解けなかった問題が解けた」
「英単語を50個覚えられた」
「数学の計算ミスが減った」
「テスト前にワークを終わらせられた」
といった小さな変化です。
成績は、勉強した翌日に必ず上がるわけではありません。
日々の学習によって少しずつできることが増え、その積み重ねがテストや模試などの結果につながっていきます。
だからこそ、
「成績が上がったか」だけでなく、「以前できなかったことができるようになったか」
を見ることも大切です。
こうした変化を記録しておくと、自分の成長を振り返ることもできます。
【学年別】10月の勉強で意識したいこと
10月からの学習で大切なことは、すべての学年で同じというわけではありません。
学年によって、学校の学習状況やこれからの目標が異なるからです。
ここでは、小学生・中学生・高校生それぞれについて、秋の学習で意識したいポイントを見ていきましょう。
小学生:まずは「わからない」を残さない
小学生の場合、10月から急に難しい受験勉強を始めるというより、
- 学校の授業内容を理解する
- 計算力を身につける
- 漢字や語彙を増やす
- 宿題や家庭学習の習慣を整える
といった基礎が重要です。
特に算数は、前の単元の理解が次の単元につながることが多い教科です。
「なんとなくわかる」状態で進んでしまうと、後になって大きなつまずきになることがあります。
例えば、計算はできるけれど文章問題になると解けない、分数の計算はできるけれど文章の意味が理解できない、といったケースです。
わからないところをそのままにせず、早めに戻って確認しましょう。
また、小学生のうちに「毎日少しずつ勉強する」という習慣を作っておくことも大切です。
長時間勉強することだけを目標にするのではなく、毎日決まった時間に机に向かうことから始めてみましょう。
中学生:定期テストと日々の学習をつなげる
中学生にとって、10月は定期テスト対策が重要になる時期です。
ただし、テスト前だけ勉強するのではなく、普段の授業から少しずつ復習しておくことが大切です。
また、中学生は学年によっても意識したいことが変わります。
中学1年生なら、英語・数学などの基礎をしっかり身につけること。
中学2年生なら、これまでの復習と現在の学習を両立すること。
中学3年生なら、定期テスト対策だけでなく、高校入試を意識した総合的な学習も必要になります。
「今のテストのための勉強」と「これからのための勉強」を分けすぎず、つなげて考えることが大切です。
特に中学3年生は、秋以降に学習内容がさらに増えます。
学校の授業を進めながら、これまでの内容を復習する必要もあるため、早めに苦手分野を確認しておきましょう。
高校生:学校の勉強と受験を見据えた学習を両立する
高校生になると、学習内容が一気に難しくなります。
さらに、受験を考える場合は、学校の定期テストだけを意識しているわけにはいきません。
特に高校1年生・2年生の段階では、
「まだ受験まで時間がある」
と思っているうちに、基礎を積み重ねておくことが重要です。
英単語、英文法、数学などの基礎に不安があるなら、早めに復習しておきましょう。
高校2年生なら、少しずつ大学受験を意識した学習へ切り替えていくことも大切です。
高校3年生は、入試までの残り時間を意識しながら、
- 基礎の確認
- 苦手分野の克服
- 過去問・入試問題への対応
- 時間配分の練習
- 実戦形式での演習
など、段階に応じた学習が必要になります。
受験生にとって10月は「勉強の質」を上げる時期
受験生にとって、10月は特に重要な時期です。
入試までの時間が限られてくるため、「とりあえず勉強する」という状態から、より具体的な学習へ移行する必要があります。
例えば、
「今日は英語を勉強する」
ではなく、
「長文問題を1題解き、間違えた問題の原因を確認する」
「英単語を50個確認し、翌日にもう一度テストする」
など、具体的な学習内容を設定します。
また、模試や実力テストなどの結果も、単純に「偏差値が上がった・下がった」だけで判断しないようにしましょう。
どの分野で点数を落としたのか。
時間が足りなかったのか。
知識が不足していたのか。
問題の読み取りに時間がかかったのか。
こうした分析を行うことで、次に何を勉強すべきかが見えてきます。
例えば、英語の点数が低かったとしても、
「単語がわからなかった」のか、
「長文を読むスピードが遅かった」のか、
「文法問題で失点した」のか、
によって、必要な勉強は変わります。
結果だけを見て一喜一憂するのではなく、結果から次の行動を考えることが大切です。
秋は「勉強のやり方」を変えるチャンス
夏休みまでは、学校の宿題や夏期講習、受験勉強など、「与えられた課題」を中心に勉強していた人もいるでしょう。
しかし、10月以降は、少しずつ自分で学習内容を考えることが重要になってきます。
「何を勉強すればいいかわからない」
という場合は、まず最近のテストや問題集を見返してみましょう。
そこには、自分の弱点が表れているはずです。
例えば、
- 知識が足りない
- 計算ミスが多い
- 問題文を読み違える
- 時間が足りない
- 解き方を思い出せない
- 基礎問題は解けるが応用問題が苦手
などです。
同じ「点数が低い」という結果でも、原因は一人ひとり違います。
だからこそ、
「もっと勉強する」だけではなく、「自分はなぜ間違えたのか」を考えること
が秋以降の学習では重要になります。
勉強の方法を変えることは、最初は少し面倒に感じるかもしれません。
しかし、ただ問題を繰り返すよりも、自分の弱点に合わせて学習することで、限られた時間を有効に使いやすくなります。
10月のうちに「冬までの目標」を決めておこう
10月の学習を考えるとき、目の前の定期テストだけを見るのではなく、少し先の目標も考えてみましょう。
例えば、
「次のテストで数学を10点上げる」
「年内に英単語を○○語覚える」
「苦手だった関数を一人で解けるようにする」
「12月までに中1の数学を復習する」
などです。
目標は、できるだけ具体的にしましょう。
「勉強を頑張る」だけでは、達成できたかどうかが判断できません。
一方、
「毎週○曜日に数学の復習をする」
「11月までに学校ワークを2周する」
といった目標なら、実際の行動につなげやすくなります。
また、受験生の場合は、冬以降の学習を見据えておくことも大切です。
10月の段階で苦手分野を把握しておけば、11月、12月に何を重点的に勉強するかを決めやすくなります。
反対に、苦手を後回しにしたまま冬を迎えると、受験に向けた演習と基礎の復習を同時に進めなければならなくなる場合があります。
だからこそ、10月は「冬に向けた準備期間」としても重要な時期なのです。
10月の勉強で迷ったら、まず「1週間」を変えてみよう
「これから勉強を頑張ろう」と思っても、何から始めればいいかわからないことがあります。
そんなときは、いきなり1か月分、3か月分の計画を立てる必要はありません。
まずは、今週の勉強を少し変えてみることから始めましょう。
例えば、
- 最近のテストを見返す
- 間違えた問題を3つ選ぶ
- その原因を確認する
- 苦手な単元を1つ決める
- 1週間かけて復習する
- 週末にもう一度問題を解く
という流れです。
「数学を頑張る」ではなく、
「一次関数の問題を自力で解けるようにする」
というように、できるだけ具体的な目標を設定します。
1週間でできることは、決して大きくないかもしれません。
しかし、その1週間を積み重ねることで、1か月後、2か月後の学習状況は変わってきます。
まとめ|10月は「勉強の量」だけでなく「勉強の仕方」を見直そう
10月は、夏休みが終わって学校生活にも慣れてくる一方で、学習内容が難しくなり、定期テストや受験を意識する機会も増えてくる時期です。
だからこそ、秋の勉強では「ただ長く勉強する」ことよりも、「何をどう勉強するか」を意識することが大切です。
10月から成績を伸ばすために、特に意識したいのは次のことです。
- 夏までの学習を振り返り、できていないことを確認する
- 読む・覚えるだけでなく、自分で問題を解く
- 間違えた問題を解き直し、できる問題に変える
- テストや目標から逆算して学習する
- 勉強時間だけでなく、具体的な勉強内容を決める
- 基礎を軽視せず、応用につなげる
- 忙しい日はスキマ時間を活用する
- 1週間単位で学習計画を立て、必要に応じて修正する
- 学年や現在の学力に合わせて、優先順位を決める
- 10月のうちに冬以降の学習を見据える
そして、反対に、
- 勉強時間だけを増やす
- 得意科目ばかり勉強する
- 答えを写して終わる
- 間違えた問題を放置する
- テスト直前にすべてを詰め込む
といった勉強には注意しましょう。
秋は、夏までに積み重ねてきた学習を整理し、これからの学習につなげていく時期です。
「もっと勉強しなければ」と焦る前に、
「今の自分に必要な勉強は何なのか」
を考えてみましょう。
そして、できていないことを一つずつ見つけ、できることを一つずつ増やしていきましょう。
勉強の成果は、必ずしもすぐに数字に表れるとは限りません。
今日解けなかった問題が、数日後には解けるようになる。
覚えられなかった単語を覚えられるようになる。
以前よりも問題を解くスピードが上がる。
テスト前に慌てず準備できるようになる。
こうした一つひとつの変化が、次の成績につながっていきます。
10月からの勉強を変えるなら、まずは大きな目標を立てる前に、「今週、何をできるようにするか」を決めてみましょう。
秋の学習を、これまでの勉強を振り返るだけで終わらせず、これからの成長につなげる時間にしていきましょう。


