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“覚醒”を促す

“覚醒”を促す

6月、ネッツでは夏期三者面談を実施しています。現状の課題や状況を確認したり、再度目標を確認したりしながら、受験生として“覚醒”するため、さらに成長するために、夏期講習のカリキュラムや内容を、保護者様と一緒に、生徒自身が考える大切な機会として実施しています。

 

実際に面談をしていて、志望校や将来の夢について、物語を話すように『なりたい自分、在りたい姿』を言葉にできる生徒が少ないと感じます。目標が定まっていなかったり、漠然とした未来に不安を抱えていたり、今の自分に自信が持てていなかったりするため、言葉にすることを躊躇してしまう生徒が多いです。

自身の感情のコントロールがうまくできない生徒や、保護者様が隣にいて受験や勉強について真剣に話し合う特別な空間に、緊張を感じて思うように話せない生徒もいます。また、もとから話をすること自体が苦手な生徒もいます。

そのような生徒たちにも『主体的になってほしい!“覚醒”を促したい!』という思いから、面談や指導の場でコーチングを活用しています。

 

コーチングは、生徒自身が自分で答えを見つける、気づきを得ることを目的に行っている対話手法です。「聞くスキル・承認スキル」で信頼関係を築いた上で、生徒に気づきを与える「質問スキル」を意識して活用します。

「質問スキル」を活用することで、気づきの質を高め、気づくスピードを速めることができます。さらに、思考すること、思考しながら自分の考えをまとめること、自分の考えを相手に伝えることと、少しずつステップアップしていくことで、自分の言葉で思いを相手に伝える力も身についていきます。

そして、その言葉は自分に返ってきて、行動を促してくれます。

また、昨今の入試問題は、高い思考力・判断力・表現力が求められるものも増えています。こういった思考する、言葉にするトレーニングは、受験対策としても有効です。

 

まず声を出してもらう段階では、「Yes No」といった2択の「クローズな質問」を意識して使用しますが、2択は正解が決まっている場合が多く思考力は身につきません。声を出すことに慣れてきたら、少しずつ「5W1H」の「オープンな質問」を活用するようにしていきます。

注意が必要なのは、ネガティブな事象に対して、「なぜ?」「どうして?」といった「原因追及」の質問をしないことです。自己否定をしやすくなり、行動が止まってしまうことが多いからです。

 

ネッツでは、「どう考えたの?」「他には?」といった「オープンな質問」を1対1指導で活用しています。

ぜひ、ご家庭でも「5W1H」を意識した質問をしてみてください。その際、考えがまとまり言葉になるまでの少しの時間、待ってあげてください。自分で考えて、自分の言葉で思いを伝えられるようになっていくお子様は、この夏、大きく変化し成長していくはずです。