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夏前の今、志望校を考えるメリット&ポイントとは?

夏前の今、志望校を考えるメリット&ポイントとは?

受験学年のお子さんは、もう志望校が定まっているでしょうか?受験学年でないお子さんはいかがでしょうか?

まだまだ先の話…という方もいらっしゃるかもしれません。けれど、実は、仮でも良いので、志望校を考えておくことには、大きな意味があります。特にこれから迎える夏は、お子さまが飛躍的に学力を伸ばす絶好のチャンスです。その伸びを最大化するためにも、目指す学校を「意識している」ことが、想像以上に大きな違いを生むのです。

□志望校を「今」考えるメリット

1つ目は、具体的な志望校が決まることで、「自分はそこに向かって努力している」という実感を持つことができることです。

そして、目標を意識することで、行動も継続しよう、しなければならないという意識が働きます。

夏休みは学習時間を最大化できるタイミングです。その期間、目的意識を持って取り組めることは非常に意味があります。

2つ目は、学習の優先順位や強弱を明確にできることです。夏休みは長いですが、日々何となく過ごしてしまうと、あっという間に過ぎてしまいます。特に夏は、得意を伸ばし、苦手を克服するには絶好の時期です。そのため、課題を明確にし、具体的に計画を立てられるかどうかがポイントになります。志望校を決めることで、必要になる科目や配点の大きな科目、頻出単元などを意識しながら、強弱をつけた計画を立てる事が出来ます。夏はまだまだ手広く学習すべき時期でもありますが、自分が強みとすべき単元や強化すべき弱点を知って重きを置いて対策しておくことで、秋以降の伸びや自信にも直結します。

また、6月〜9月にかけて、私立・公立問わず多くの学校で説明会やオープンスクールが開催されます。

「どこに行こうかな?」と選び始めると、どうしても情報収集に追われてしまったり、タイミングを逃して終わってしまっていたりしがちです。今のうちに候補をいくつか挙げておくことで、効率よく参加校を絞り、各校の違いを比較しながら参加できるようになります。

□志望校設定の考え方

では、志望校の設定はどのように考えるべきでしょうか?

現状の学力との距離感、校風や特色、通学距離や時間、将来とのつながり・・・など考慮すべきポイントはいくつかあると思います。ここでは、夏の学習と結びつけるという意味で、「現状の学力との距離感」という視点で解説していきます。

志望校設定のポイントは、「努力すれば届きそう」とお子さまが思える距離感の学校。「少し背伸び」と言える目標がベストです。

また、夏時点では、入試科目や入試方式は絞り過ぎず、広めに考え、その中で特に配点の高い科目や、入試科目や方式を絞っても残る科目とそうでないものなどを知っておくことも重要です。現状、志望校レベルに到達している場合は、志望校に上位で合格すること、入学後に高位安定した成績を取るために、もう1ランク上に目標を設定するようにしましょう。

逆に、志望校が現状の学力と比べて高すぎる場合はどうしたらよいでしょうか?

目標を安易に下げてしまうことは、学習のモチベーションにマイナス影響を与えてしまう可能性があります。しかし、高すぎる目標は努力しても成果が見えにくく、モチベーションが続かないというデメリットも考えられます。

そのような場合、最終的にその目標を目指すために、マイルストーンを設定しましょう。「まずはこの科目で●点」「模試で●判定」と少し背伸びしたら達成できそうな中間目標を設定します。そのうえで、「この教材の●レベルをいつまでに行う」「この教材で●●を暗記する」など、それらを達成することで、目標の達成につながるような具体的なタスクに落とし、達成感を得ながら、小さな成功体験を一つひとつ積み重ねていけるようにすることがポイントです。

今、考えることが、半年後の学びの姿勢や成績を大きく変えることにつながります。ぜひ、お子さまの「第一歩」を一緒に踏み出していきましょう。