
最近、お子さんをどんな風にほめましたか?
受験が近づいてきている焦りや不安を感じる中、テストや模試の結果に一喜一憂している保護者さんも多いのではないでしょうか。
子どもたち自身も同じように気持ちの浮き沈みが大きくなる時期でもあります。
そんな時に意識したいのが「承認」です。
「承認」とは、本人自身では気づきにくい成長や変化を言葉にして伝えることです。周囲の人からの「承認」は、自己肯定感や達成感を促進させ、成長のスピードを加速させます。
「すごいね」「よくできたね」…など「ほめる」ことも「承認」の一つですが、そんなにほめることが見当たらない、どちらかという注意したり叱ったりすることの方が多いという保護者さんもいらっしゃいます。
ほめるというよりは、前より「~ができるようになった」「~の取り組み方がよくなった」「~の部分が成長した」といったように、「行動」や「姿勢」の変化を言葉にすることを意識してみましょう。
今回は、1対1指導の際に私たち講師が、生徒に合わせて意識している「承認」についてご紹介します。
Aタイプ:明るく前向きに物事に対応する子
楽観主義で自由が好きなタイプは、小さなことでも良いので成功体験を積ませることを意識します。勉強に関する前向きな行動をすかさず承認します。結果よりも、勉強に取り組む姿勢やポジティブな考え方など、プロセスや人間性をほめることを大切にします。
Bタイプ:目標達成・成長のために突き進む子
曲がったことが嫌いで規則やルール通りを好むタイプは、達成感をわかりやすく感じられるように学習記録をつけさせます。一緒に振り返り、きちんと実行できていることを承認します。生徒の考え・ペースを尊重し、結果だけでなくその実行力をほめるよう意識しています。
Cタイプ:独自の視点で問題解決する子
自分のペースで考えたり行動したりするのが好きなタイプは、言葉だけでなく、データ(客観的事実)を提示してほめます。小テストの結果や、学習記録などをもとに、その結果につながったよい行動を生徒自身が認識できるよう、少しずつ承認し、自信が持てるよう働きかけています。
Dタイプ:円滑な人間関係を築く子
周りの空気を読み、コツコツ真面目に取り組むタイプは、生徒のペースで、一つひとつできたことを承認していきます。成長や変化を見逃さないよう細やかなコミュニケーションを心がけます。また、時間を意識させたトレーニングで達成感が得られるよう工夫しています。
子どもたちは、周囲の人が「ちゃんと自分を見てくれている」と感じられると、自信を持って次の行動に移しやすくなります。
ぜひ、日々の小さな成長や変化を言葉にして伝えて差し上げてください。