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やる気を引き出す問いかけ

やる気を引き出す問いかけ

ネッツでは、生徒と保護者、生徒担任で「三者面談」を実施しました。受験生は第一志望校合格にむけて、非受験生は学年末テストにむけて、現状を把握し、冬期講習や3学期に何をどのようにどれくらい取り組むのかを一緒に考えていきます。

その際に大切にしているのが生徒のやる気を引き出すための「問いかけ」です。生徒自身が目標に向かって頑張る決意をすることが、受験という大きな壁を乗り越えるためには必要だからです。

しかし、「頑張る決意」には時間がかかります。
そこで、なかなか決め切れないお子様にしびれを切らしてしまい、「やるの?やらないの?」とお子様に迫ったり、「やる気がないならやる意味ないですよね」とお子様の声を聴く前にあきらめてしまったり・・・、お子様のことを思うからこそ、焦って決断を急ぐ保護者さんの様子をお見かけすることがあります。

問いかけ(質問)には、「クローズな質問」と「オープンな質問」があります。

「クローズな質問」・・・「はい。いいえ。」や「やる。やらない。」など二択の問いかけです。
やる気が引き出された状態で、話の最後に、覚悟を決めるために問いかけると非常に効果的ですが、そうではない場合に使用すると、言わされている感覚になる生徒もいます。
それは、「正解」が問いかける側(保護者)の中にあることが多いからです。

「オープンな質問」・・・「5W1H」を活用した問いかけです。
普段は考えていないようなことを問いかけられると、生徒は自分の中にその答えを探しにいきます。「何」がしたいのだろう、「どんな風に」なりたいのだろう、「何のために」それをするのだろう、「どうしたら」それができるだろう、「いつ」「どこで」「誰と」それができるだろう・・・。
言葉にすることで、本当にしたいことやなりたい自分を見つけたり、できないと思い込んでいる自分に気づいたりしながら、心と頭の中を整理していくことができます。
そうした言葉を発していくよう問いかけていくことが「やる気を引き出す」ことに繋がるのです。

また、他にも効果的な問いかけとして、
具体化 「~っていうのは?」「どういうこと?」「例えば?」
網羅  「他には?」「全部言えた?」
目的  「どうして?」「何のため?」 
反芻  「言ってみてどう?」
抽象化 「つまり?」「まとめると?」
肯定形 「~の代わりに何?」「~でなく何?」
などがあります。

うまく自分の言葉で話ができるようになるまでに時間がかかる生徒は多いです。焦る気持ちをぐっと抑えて、やる気を引き出す「オープンな質問」をしてみてください。
その際、「最後まで聞く=傾聴する」姿勢を忘れずに・・・。