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「Iメッセージ」を伝えていますか?

「Iメッセージ」を伝えていますか?

「Iメッセージ」とは、子どもが行動したこと、話したことを受け止めて、「私は、こう感じたよ」と保護者さん自身の想いや考えを言葉にして伝えることです。

特にコーチングでは、「フィードバック」の最後に使うと効果的であるとされています。

目標を達成するために行動した結果やその評価について、行動した子どもに具体的な言葉で伝え、次の行動に反映させることを「フィードバック」と言います。

テストの結果、宿題の実施状況、授業での様子など、塾においてはこの「フィードバック」を日々行っています。

その中でとても大事にしていることがあります。
それは、事実を承認することです。

「すごいね」「がんばったね」と表面上褒めるのではなく、何がどこまでできたのか、どんな風に行動したのか…事実を一つ一つ確認していきます。

「〇〇はできたね」「この式の立て方は良かったよ」「ここまでは頑張れたんだね」といった行動の承認から、
「〇〇しようと思ったんだね」「〇〇は難しいって感じたんだね」と感じたこと・考えたことの承認を行うのです。

良い・悪いではなく、今の状況を一緒に確認していく作業になります。その上で、目標達成に向けてどう改善していけばよいのか、次はどう取り組むと良いのかを一緒に考えます。

ティーチング要素を取り入れたアドバイスをしたり、具体的な方法を生徒自身に考えてもらったりして、次の行動につなげます。

そして、最後に、このやり取りをして感じたことを「私は、こう感じたよ」と「Iメッセージ」を言葉にして生徒に伝えてフィードバックは完了です。
「先生は、あなたの考え方が素敵だと感じたよ」「あなたの頑張る姿を見て、先生も頑張ろうと思ったよ」などポジティブなもの、
「先生は、あなたの〇〇の部分は、少し残念に感じたな」「あなたの思いを聴いて、先生も心が痛くなったよ」とネガティブなものも、
言葉は選びますが、素直に感じたことを言葉にして伝えるのです。

この最後の「Iメッセージ」は、生徒が考えたこと、決めたこと、行動を起こすことを後押しします。
頑張り続けることは一人ではとても大変ですが、誰かが寄り添ってくれる、見守ってくれていると感じると、もう少し頑張ろうと顔を上げることができるのです。

子どもとの対話の最後に、保護者さん自身が感じたことを「Iメッセージ」として言葉で伝えてみてください。
子どもの成長を信じて、応援している気持ちを込めて伝えたとき…お子さんはどんな表情をしていますか?