高1・高2の今だからこそ差がつく勉強法を保護者向けに解説
大学入学共通テスト初日ですね。ニュースやSNSで問題の難易度や受験生の様子が話題になります。
その様子を見て、
- 「思ったより難しそう」
- 「この試験を、うちの子は本当に乗り越えられるのだろうか」
- 「まだ高1・高2だけど、何か始めた方がいいのでは?」
と感じた保護者の方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、共通テストは高3になってから本格対策を始める試験ではありません。
ただし、今すぐ受験勉強を始める必要がある、という意味でもありません。
この記事では、高校1・2年生の保護者の方向けに、
- 共通テストの特徴
- 高1・高2の今、意識すべきポイント
- やっていいこと・やらなくていいこと
- 塾はいつ、どんな役割を果たすのか
を、できるだけわかりやすく整理して解説します。
共通テスト初日を見て、高1・高2保護者が感じやすい不安
共通テスト初日の報道を見た保護者の方から、よく聞く声があります。
- 「問題文が長くて、時間が足りなそう」
- 「暗記だけでは太刀打ちできない印象」
- 「学校の定期テストとは全然違う」
これは、感覚として非常に正しい捉え方です。
共通テストは、
『知っているか』ではなく、『限られた時間で処理できるか』を問う試験です。
だからこそ、
- 普段の定期テストでは点が取れている
- 授業も真面目に受けている
という生徒でも、
準備の仕方を間違えると、本番で力を発揮できないということが起こります。
この事実を「高3になってから知る」か、
「高1・高2のうちに知っておく」かで、その後の選択が大きく変わります。
共通テストは「高3からの対策」では間に合わない理由
共通テストは「処理力」を問う試験
共通テストの最大の特徴は、問題量と情報量の多さです。
- 長い文章を読みながら条件を整理する
- 図表や資料を瞬時に読み取る
- 複数の設問を関連づけて考える
こうした力は、短期間の詰め込みでは身につきません。
処理力は、
「理解 → 練習 → 振り返り」
を何度も繰り返す中で、少しずつ積み上がっていくものです。
定期テストとの決定的な違い
定期テストは、
- 出題範囲が明確
- 問題形式もある程度予測できる
- 学校の授業内容が中心
という特徴があります。
一方、共通テストは、
- 思考過程を問う
- 初見の資料・設定が多い
- 「授業を聞いていた」だけでは足りない
という性質を持っています。
そのため、
定期テスト対策=共通テスト対策ではない
という点を、早い段階で理解しておくことが重要です。
高3から起きやすい失速パターン
毎年見られるのが、次のようなケースです。
- 高3春:「とりあえず学校の勉強を頑張ろう」
- 夏:「共通テスト対策が後回しになる」
- 秋:「過去問を解いてみたら時間が足りない」
- 冬:「やり方を変える余裕がないまま本番」
これは能力の問題ではなく、
準備のタイミングの問題であることがほとんどです。
高校1年生が今やるべき共通テスト対策
高校1年生に必要なのは、
「共通テストを意識した勉強の土台づくり」です。
英語・数学で最優先すべきこと
特に重要なのが、英語と数学です。
- 英語:単語・文法を「使える形」で理解する
- 数学:公式を覚えるだけでなく、意味を説明できる状態にする
共通テストでは、
「知っている知識をどう使うか」が問われます。
高1の段階では、
- 速く解こうとしなくていい
- 難しい問題に手を出さなくていい
代わりに、
- なぜそうなるのか
- 別の聞かれ方をされたらどうなるか
を意識することが重要です。
「授業をちゃんと聞く」だけでは足りない理由
もちろん、授業を大切にすることは前提です。
ただし、それだけでは共通テストには対応しきれません。
理由は、
授業=インプット中心だからです。
共通テストで必要なのは、
- アウトプット
- 思考の整理
- 時間配分の感覚
これらは、自分で問題を解き、間違え、考え直す中でしか身につきません。
家庭でできる最低限のサポート
保護者の方ができることは多くありませんが、
次の2点は非常に効果があります。
- 結果より「取り組み方」を見る
- 勉強内容を言葉で説明させてみる
「何時間勉強したか」より、
「何がわかるようになったか」を意識するだけで、学習の質は大きく変わります。
高校2年生が今やるべき共通テスト対策
高校2年生は、「受験準備学年」です。
この1年の過ごし方が、
高3での伸びをほぼ決めると言っても過言ではありません。
「受験0年目」からの意識転換
高2になると、
- 部活が忙しい
- 定期テストも難しくなる
- 受験はまだ先、という感覚
が続きがちです。
しかし、共通テストの範囲は、
高3の内容だけで完結しません。
高1・高2内容の理解度が、そのまま得点力に直結します。
共通テストを意識した勉強への切り替え方
この時期から少しずつ、
- 問題文を最後まで丁寧に読む
- 時間を測って問題を解く
- 解き直しを重視する
といった要素を取り入れることが重要です。
いきなり過去問を解く必要はありません。
「共通テスト型の問題」に触れ始めるだけでも十分です。
この時期に差がつく生徒の共通点
伸びる生徒には、共通点があります。
- 勉強の目的を理解している
- 得点よりプロセスを振り返っている
- わからないことを放置しない
これは才能ではなく、
学習環境と習慣の差です。
共通テスト対策は塾が必要?家庭学習との違い
多くの保護者が悩むポイントが、
「塾は必要なのか」という点です。
独学でうまくいくケース・いかないケース
独学が向いているのは、
- 自分で計画を立てられる
- 間違いを客観的に分析できる
- モチベーションを維持できる
生徒です。
一方で、
- 何から始めればいいかわからない
- 勉強しているのに成果が見えない
- 共通テスト型の問題に戸惑っている
場合は、第三者の視点が大きな助けになります。
塾が力を発揮するポイント
塾の役割は、
「教えること」だけではありません。
- 今の位置を客観的に把握する
- 無駄のない順序で学習を進める
- つまずきを早期に修正する
特に高1・高2では、
方向性を間違えないことが最大の価値になります。
高1・高2から通うメリット
早くから塾に通うメリットは、
- 勉強習慣が安定する
- 受験を見据えた視点が持てる
- 高3で「やり方探し」に迷わない
という点にあります。
必ずしも「今すぐ入塾」が必要ではありませんが、
一度プロの視点で現状を確認しておくことは、大きな安心材料になります。
まとめ|今から準備している家庭が、受験直前で焦らない
共通テストは、
突然対策して対応できる試験ではありません。
だからといって、
- 今すぐ受験勉強を始める
- 無理に詰め込む
必要もありません。
大切なのは、
- 共通テストの特徴を知ること
- 正しい方向で準備を始めること
- 必要なときに相談できる環境を持つこと
です。
高1・高2の今は、
「差をつける時期」ではなく、「差がつかないようにする時期」。
この意識を持っているかどうかが、
1〜2年後の安心感を大きく左右します。


