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習熟度別の夏のおススメ勉強法

習熟度別の夏のおススメ勉強法

お子さんは、自分に必要な、「正しい勉強のやり方」ができているでしょうか?

1年の中で一番長い夏休みを迎えるにあたり、前回は、受験生には「勉強の体力」を身につけてほしいことをお話しました。

それと同時に大切になるのが、「揺るがない土台づくり」です。入試に向けて、過去問などの実践的な問題を解いていくために必要となる「基礎学力」の部分です。

「勉強」と一言で言いますが、勉強のやり方は、その習熟度によって、必要なものが異なります。多くの時間、机に向かっていても、やり方を間違ってしまうと、せっかくの効果も半減してしまいます。

効率よく身につけ、効果を最大化するためにも、正しい学習方法で学習することが大切です。

今回は習熟度別の夏のおススメ勉強法を紹介します。

 

◆解ける問題が多い科目や単元

最終的に、どの科目・単元もこのレベルに仕上げるのが目標です。できる問題を繰り返すことは、問題を解くスピードアップやミスを減らすという点では重要ですが、成績アップやレベルアップにはつながりにくいものです。できている部分が多い場合は、問題を多く解いていく中で「曖昧な部分」や「何となくできている部分」を見逃さず、説明できるレベルにしていくことが重要です。

・選択問題であれば、その選択肢が正しい理由、他の選択肢が違うと言える根拠を説明できること

・穴埋め問題であれば、前後の文も含めて解答できること

を確認します。丸つけ・やり直しの時間に多く時間を取り、できた問題でも解説をよく読んで、知らなかった知識や補足・関連事項を身につけます。よくできている場合はテキストや解く問題のレベルを上げて、できない問題を見つけに行くのも良いでしょう。

また、その際にぜひ実施してほしいのが、「やり直しノート」の作成です。やり直しノートは、自分が間違えた問題・解答・解法のポイントなどを載せたまとめノートです。入試まで継続していくと、自分の弱点とその対策が詰まったオリジナルノートが出来上がり、どんな参考書よりも有用なアイテムになるでしょう。

 

◆解けない問題が多い科目や単元

この場合、問題を解く前提となる知識が抜けていることが考えられますので、問題を解くことから始めずに、教科書やテキストの説明ページに戻って、知識のインプットから行いましょう。最近は、動画や漫画などさまざまな学習コンテンツがありますので、まずは、手に取りやすいもので、全体像や大枠をつかみ、教科書やテキストで細かい内容を確認していくと、習得も早いです。

インプットできたあとは、定着です。語句、公式、英単語・熟語、年号など暗記するまで、一問一答形式で反復します。

そのステップを踏まずに、最初から問題演習(アウトプット)をしようとしても、インプット・定着していないので、解けない問題が多くなってしまうのも当然です。少し遠回りに感じるかもしれませんが、できない問題が多い場合は、インプット→定着のステップを間に挟みましょう。「急がば回れ」というように、結果的には近道になります。

 

夏を超えて、大きく成績アップ、レベルアップをはかるには、自分の習熟度にあった勉強のやり方をおこなうことが大切です。

科目、単元によって、勉強のやり方を柔軟に変えながら取り組んでいきましょう。