「無理」「できない」という言葉を、お子さんがしょっちゅう発している…ということはありませんか?そのような状態で無理矢理勉強させても、集中して取り組めませんし、せっかく取り組んだものの、なかなか結果に結びつかないということも…。
そこで活用できるのが『リフレーミング』です。試験や発表の場で、緊張し過ぎることなく、目の前のものに「集中する」ことができるようになるという効果も期待できます。
子どもたちは、コーチングの中で、普段意識していないことを質問されると、自身の中に答えを探しに行く過程で、自身の「価値観」や「思い込み」に気づくことができます。
「思い込み」に気づけると、「自信がなく自己否定してしまう状態から、ありのままの自分を受け入れ自信を持った状態に」、「狭い視野で他者の意見を受け入れられない状態から、広い視野を獲得し、他者の意見を受け入れられる状態に」変化することができると考えられています。
『リフレーミング』とは、物事を見る枠組み(フレーム)を変えて、違う視点で捉え、ポジティブに解釈できる状態になることです。今回は、『リフレーミング』を3つご紹介します。
①言葉のリフレーミング…「消極的→慎重で丁寧さがあるね」「「飽き性→行動力や決断力があるね」「苦手がある→成長するチャンスだね」「疲れた→頑張った証拠だね」など、言葉自体をポジティブに変換する方法です。ネガティブワードをポジティブワードに言い換えてみることから初めてみましょう。
②アズ・イフ・フレーム…ネガティブな思い込みから自由になるために、「もし~できたら」というフレームで前向きに思考する方法です。現状から一旦離れて、視点を少し先の未来に向けさせ、できたときの楽しさや喜びをイメージすることで、ポジティブな思考へと変化させることができます。
③WANTのリフレーミング…「~がうまくいかない」という発言を受け、「それならどうしたい?どうなりたい?」と質問を投げかけ、状態を良くしたいという気持ちを引き出す方法です。「~したい、~になりたい」なら「そのために何をすればいい?」と現状を打開する解決策を思考することで、一歩踏み出すためのサポートにつながります。
『リフレーミング』は、習慣化するまで、普段の生活の中で意識して実践してみましょう。その中で、保護者さん自身の思考や発言の中の「思い込み」にも気づくかもしれません。その時、何を感じるでしょうか。