2025年度の変更点・科目別分析から考える、後悔しない受験戦略
いよいよ2026年の共通テストが来週に実施されます。高3生のみならず、高1・2生、その保護者の方々も気になっているのではないでしょうか。
大学受験を控えるお子さまを持つ保護者にとって、
「共通テスト対策をどう進めるべきか」
「塾は本当に必要なのか」
と悩まれる方は少なくありません。
特に昨年実施された2025年度共通テストは、新科目の導入や出題傾向の変化により、従来型の勉強法では対応が難しくなった転換点といえます。
今回は、
- 2025年度共通テストの変更点
- 科目別分析
- 今後の共通テスト対策における塾の役割
を踏まえ、専門的かつ実践的な視点で解説します。
共通テストとは?保護者が押さえておくべき基本構造
大学入学共通テストは、全国の国公立大学を中心に、多くの私立大学でも利用されている基礎試験です。
特徴は、「知識量」よりも思考力・判断力・情報処理力を測る点にあります。
センター試験との決定的な違い
- 問題文・資料が長い
- 一問一答ではなく、複数条件処理型
- 時間内に解き切る力が必須
つまり、
分かっていても解き切れなければ点にならない
という試験構造です。
2025年度共通テストの主な変更点と全体傾向
最大の変更点:新科目「情報Ⅰ」の正式導入
2025年度から、共通テストに「情報Ⅰ」が加わりました。
- 受験者数:約49万人
- 現役生:約86%
- 平均点:69.46点
- 全38科目中、平均点トップ
初年度は比較的得点しやすい内容でしたが、資料では
「来年度以降の難化が強く予想される科目」
と明確に示されています。
特に、
- 情報通信ネットワーク
- データ活用
- コンピュータとプログラミング
は、難易度調整がしやすく、得点差が広がりやすい分野です。
科目別分析① 英語|処理力で差がつく代表科目
英語
リーディングの出題が大問6つから8つに変更
- 長文複数題
- 語彙・文法より情報処理能力
- 「全部読む」発想では時間切れ
➡ 英語は「感覚的に得意」では安定せず、塾での時間配分訓練・実戦演習の有無が点数差に直結します。
科目別分析② 数学|思考プロセスが問われる科目
数学ⅠAは全問必答、数学ⅡBCは試験時間が60分から70分に変更
- 問題文が長い
- 条件整理を誤ると即失点
- 計算力だけでは不十分
家庭学習では「解けた/解けない」で終わりがちですが、
共通テスト数学では
「なぜその選択をしたか」
まで理解できているかが重要です。
➡ 思考過程を言語化できる指導がある塾は、大きな強みになります。
科目別分析③ 国語|感覚読解が通用しない試験へ
試験時間が80分から90分に変更
大問3に実用的文章を新設
- 評論・実用文の比重増
- 設問の根拠を本文から拾う力
- 「雰囲気読み」は通用しない
国語は、正解の理由を説明できるかどうかが得点安定の分かれ目です。
科目別分析④ 情報Ⅰ|今後、最も差がつく新科目
情報Ⅰでは、
- プログラミング的思考
- データ処理
- 設問意図の読解
といった、これまでにない能力が問われました。
情報Ⅰの対策ツール利用者の平均点は83.0点と、全国平均を大きく上回っています。
これは、
「情報Ⅰは早期対策+適切な教材で差がつく」
ことを示す明確なデータです。
また、全科目に共通する傾向が見えてきます。
知識偏重から「判断・処理型」へ
- 複数資料の横断
- 条件整理+判断
- 単純暗記では対応不可
理科・社会でも進む思考力重視
- グラフ・実験結果の読み取り
- 資料を基にした設問
- 用語暗記型学習の限界
最大のリスクは「時間切れ」
- 途中まで合っているが解き切れない
- 処理スピード不足による失点
➡ 時間を意識した演習・捨て問判断は、塾でなければ身につきにくい力です。
共通テスト対策で塾が果たす役割の変化
2025年度分析から明らかなのは、
塾の役割が
「教える場所」→「得点を設計する場所」
へ変わっていることです。
塾でしか補いにくいポイント
- 科目横断の学習設計
- 最新傾向への即応
- 模試・演習・復習の一体管理
特に、
情報Ⅰ・英語・数学を軸に全体設計できる塾
は、今後さらに重要になります。
保護者が陥りやすい共通テスト対策の誤解
「高3から本気でやれば間に合う」
→ 共通テストでは難しいケースが大半です。
「情報Ⅰは簡単だから後回し」
→ 初年度だから易しかっただけで、今後は差が拡大します。
塾選びでチェックすべき共通テスト対策ポイント
- 共通テスト専用カリキュラムの有無
- 科目別フィードバック体制
- 情報Ⅰへの具体的対応
- 時間配分・得点戦略の指導
「授業がある」だけでは不十分です。
まとめ|共通テスト対策は「情報×設計×環境」
2025年度共通テストは、
- 新科目導入
- 思考力・処理力重視
- 情報格差が得点差になる構造
が明確になった転換点でした。
保護者としてできる最大のサポートは、
正しい情報を知り、早期に適切な学習環境(塾)を整えることです。
共通テストは、
「早く動いた家庭ほど有利」
という試験になっています。
高校生の皆さん、高校生の保護者の皆さんの、参考になれば幸いです。


