音律-onritsu♪ 特長

①心理教育アセスメントとの連携

アセスメントデータをもとに、適切な指導法を検討し支援につなげます
WISCーVまたはⅣ、日本版KABCーⅡ等の心理検査データや、一般社団法人​ワーキングメモリ教育推進協会の代表理事、広島大学大学院教授湯澤正通先生が​開発した ワーキングメモリ専門のアセスメントツール『HUCRoW』に基づいて、​お子さまの指導を行います。​お子さまの個別の認知的特性を把握した最適な支援と教育が特長です。
WISC - Ⅴ/ WISC - Ⅳ
Wechsler Intelligence Scale for Children –Fifth / Fourth Edition​
WISC - Ⅴ/ WISC - Ⅳ
子どもの知能を測定する個別式の包括的な臨床検査。特定の認知領域​の知的機能を表す5つの主要指標得点と、全般的な知能を表す合成得点、子どもの認知能力やWISC-Vの成績について付加的な情報を提供する​5つの補助指標得点を算出(WISC-V)。
KABCーⅡ
Kaufman Assessment Battery for Children Second Edition​
アセスメント
子どもの認知能力と学力の基礎となる習得度が測定できることにより​両者の差異の様相と関連要因の分析が可能。得意な認知処理形式を​見つけ、支援・指導といった教育的な働きかけに直結する検査。
HUCRoW
Hiroshima University Computer based Rating of Working Memory ​
心理教育アセスメントとの連携
ワーキングメモリ専門アセスメントツール。4つの構成要素「言語的​短期記憶」「言語性ワーキングメモリ」「視空間的短期記憶」「視空​間性ワーキングメモリ」アセスメントから、最適な支援や教育につな​げる目的で実施する。パソコンやタブレットで、ご自宅等で検査可。​
湯澤正通先生​
湯澤正通先生​
ワーキングメモリプロフィール

②わかり方の個性に合わせた指導法

学習においては、お子さまの得意・不得意についての認知処理スタイル​つまり『わかり方(認知の仕方)』と、先生の指導法にミスマッチが​ある場合、つまずくケースが多いです。​長所活用型学習支援コース 音律–onritsu♪では、​お子さまの得意な『わかり方』のタイプ(長所)を踏まえて、​適する指導スタイルで、学び方と教え方のギャップを埋めていきます。​『わかり方』は2つに大別でき、それぞれに5つの指導原則があります。
A 継次処理型 指導五原則
継次処理型 指導五原則
​​・段階的な教え方
​​・部分から全体への方向性を踏まえた教え方​​
・順序性を踏まえた教え方​​
・聴覚的、言語的手がかりの重視​​
・時間的、分析的要因の重視
B 同時処理型 指導五原則​
同時処理型 指導五原則​
・全体的な教え方
・全体から部分への方向性を踏まえた教え方
・関連性を踏まえた教え方
・視覚的、運動的手がかりの重視
・空間的、統合的要因の重視
わかり方チェック
あなたはどっち?
①時計
A:アナログ派
B:デジタル派
②スケジュール
A:時系列で管理
B:カテゴリーで管理
③目的地へのナビゲーション
A:音声・文字
B:地図

③お子さまのタイプに合わせた支援

自分流をつらぬくこだわりの子(自閉スペクトラム症傾向のお子さま)

1
見通しを持たせる配慮をする
これが終わったらこれをしようね、と常に先の見通しを伝え、順序通りに進めることを心がけます。1コマの指導の流れも冒頭に説明し、時間配分を配慮しながら支援します。
2
指示やルールを明確化する
指示は具体的かつお子さまにわかる言葉で簡潔に伝えます。口頭指示のみの理解を苦手とする子が多いため、約束事はノートに記載します。宿題の取り組み方など、先生との約束事に変更がある場合端折らず丁寧に説明し、お子さまの納得を得てから進めます。
3
新しい活動の前にリハーサルする
変化への順応が苦手で、初めて行うことに消極的なケースがあります。全国模試や別校舎での講座を受講する場合、その日の動きを事前にレクチャーします。また、下見に行ってもらうことを推奨します。
4
視覚的手がかりを提示する
文章を図式化する、説明に画像や絵を使うなど、視覚的な手掛かりを使い、理解につなげます。考える力を育むことを大切に、必要なタイミングで提示することによって、効果を高めます。
5
ICTツールを活用する
コミュニケーションが苦手、かつ興味のあることはとことん貫くお子さまには、最短距離で、最適な学びを提供するAI(atama+)を使った学習支援をお勧めします。

元気印エネルギー満載の子(注意欠如多動症傾向のお子さま)

1
刺激量の調整をする
注意力を維持し、授業に集中できるように、比較的人の姿・声や、掲示物が目に入りにくい個別ブースを活用します。日によっては個室での指導を行います。
2
具体的な行動目標を設定する
「できそうだ」という見通しを持たせて、スモールステップで、「できた」を実感してもらいます。50分を3ターム程度に分け、集中を持続できるよう配慮します。「できた」を繰り返し、「できそうだ」という自己効力感を高めます。
3
注意機能を育てる
ICTワーキングメモリトレーニングコースや、1対1の対話指導で、前頭前野を鍛えるトレーニングや、集中して取り組む訓練を行います。カードめくりや、対話で理解した文章を音読することなどを通して、集中力・注意機能を養います。
4
他者貢献の機会を増やし達成感を与える
自分の取り組んだ行動が、学習成果につながり、担任講師や保護者、教室長など、自分の周りの人たちが頑張りを認め、自分のことのように喜んでいることを目の当たりにすることで達成感を与えます。
5
良いところをほめ、認める
生徒の答えを否定せず、取り組みの一つひとつを認め、よいところを具体的に伝えます。一つずつ自信をつけていくことで、自己肯定感を育み、主体的な行動を引き出します。

苦手なことにチャレンジしている子(限局性学習症傾向のお子さま)

1
学ぶ楽しさを伝える工夫をする
読み書きにつまずきのある子は「できた」となるまで時間がかかり苦労する傾向にあります。他者から評価される機会も少なくなりがちなため、学習性無力感から失敗への恐怖を抱かせぬよう、スモールステップで評価して認め、成功体験を積み重ねていきます。
2
得意な面から力を伸ばす
聴覚優位のお子さまには講師の説明で理解したことを口頭で説明させる、視覚優位のお子さまには理解したことを絵にかいて表現させるなど、お子さまにあった方法で伸ばします。
3
できるようになったことを定期的に子どもと確認する
以前できなかったことで、できるようになったことを具体的に認めて伝え、お子さまの味方である講師が定期的にフィードバックすることで、成長を認識させ、安心と自信を育みます。
4
覚え方のコツなど学び方を具体的に教える
漢字がなかなか覚えられない子には、まず「絵や記号」と「意味をなさない言葉」の組み合わせを教え、形の手がかりをもとに「意味をなさない言葉」を言えるようにします。このように、形とことばを関連付けて楽しみながら教え、セットで覚える練習をさせ、学ぶ意欲を引き出してから苦手な漢字にチャレンジします。私たちは、お子さまの吸収しようとするやる気を大切にします。
5
積極的に支援ツールを活用する
読みの困難へはICTの読み上げ機能を利用すること、書きの困難へはタブレットに入力するなどの活用も可能です。また、文章読解では言葉のまとまりごとにスラッシュで区切ったり、リーディングルーラーを活用して1文ずつ進めたり、物語文では悲しい表現に青色の付箋、嬉しい表現は赤色の付箋を貼り、視覚的に理解を促す支援を行います。